シンボルツリーの選び方とは?庭に植えたいおすすめの樹種もご紹介
コラム

家づくりは、建物だけでなく、外構や庭も含めて「自分らしさ」をかたちにしていく楽しさがあります。そのような庭や外構の中でも、ひときわ目を引く存在が「シンボルツリー」。玄関先や庭に一本植えるだけで、住まい全体の印象がぐっと引き締まった印象となります。今回は、シンボルツリーとは何か、その選び方のポイント、そして人気のおすすめ樹種まで、詳しくご紹介します。
目次:
シンボルツリーとは?

シンボルツリーとは、住まいの印象を決める庭や玄関まわりに植えられる象徴的な木のことを指します。見た目の美しさはもちろん、季節の移ろいを感じられる木々は、家族の成長とともに時を重ねる存在となっていきます。日々の暮らしに彩りを加え、お客様を迎えるおもてなしの演出にもなるでしょう。シンボルツリーには、落葉樹や常緑樹などさまざまな種類があり、家族のライフスタイルや地域の気候に合ったものを選ぶことが大切です。
シンボルツリーの選び方のポイント

1. お手入れのしやすさで選ぶ
せっかく素敵なシンボルツリーを植えても、手入れが難しくて楽しめないのでは、少しもったいないものです。共働きのご家庭や小さなお子さまがいる場合には、手間がかからず自然に育つ樹種を選ぶのがおすすめ。たとえば、病害虫に強く、剪定の手間が少ない常緑樹であれば、年間を通して美しい緑を楽しめるでしょう。お庭の管理にかけられる時間や手間も考慮しながら、無理なく付き合える木を選ぶことが大切です。
2. 季節感や見た目の美しさで選ぶ
四季の移ろいを感じられる木は、毎日を豊かにしてくれます。春には花を咲かせ、秋には紅葉を楽しめるシンボルツリーは、お庭の主役としてぴったり。お子さんのいるご家庭では、季節の変化を一緒に楽しみながら、自然について知るきっかけにもなるでしょう。見た目の印象も大切な要素。すっきりとしたシルエットや優しい葉の色合いなど、家の外観や庭のデザインに調和する一本を選ぶことで、全体のバランスが整います。
3. 木の成長やサイズ感で選ぶ
シンボルツリーは、植えたその瞬間だけでなく、10年後、20年後の姿も見越して選ぶことが大切です。成長が早く大きく育つ木を狭いスペースに植えてしまうと、日当たりや視界を遮ってしまうことも。また、根が広がって基礎や配管に影響を与えることもあるため、植える場所と樹種の特性をよく考えましょう。何年かたった後に植え替えをするのは大変なので、将来を見据えた選び方を心がけたいですね。
おすすめの人気シンボルツリー4選

1. 常緑ヤマボウシ
やさしい雰囲気の葉と、初夏に咲く白い花が印象的な「常緑ヤマボウシ」は、シンボルツリーとして非常に人気のある樹種です。病害虫にも比較的強く、成長も緩やかなので、手入れがしやすいのも魅力となっています。自然な樹形が美しく、ナチュラルモダンな外構デザインにもぴったり合います。初心者にも育てやすく、長く寄り添えるシンボルツリーとしておすすめです。
2. アオダモ
スラリとした樹形が特徴の「アオダモ」は、どんな住宅スタイルにも合わせやすいスタイリッシュな印象の木。落葉樹で、春から夏にかけては涼しげな葉が茂り、秋には紅葉も楽しむことができます。風にそよぐ姿が軽やかで、リビングの窓越しに映る景色としても美しく映えます。成長も穏やかなため、お手入れの手間も少なく、上品で繊細な雰囲気を求める方におすすめのシンボルツリーと言えるでしょう。
3. ソヨゴ
葉が風にそよぐ音からその名がついた「ソヨゴ」は、静かな存在感と女性らしい柔らかさを持つ常緑樹です。比較的成長がゆっくりで、剪定の頻度も少なくて済むため、忙しいご家庭にも負担が少なく、取り入れやすいでしょう。秋には赤い実をつけることもあり、ちょっとした季節のアクセントにもなります。日陰にも強く、玄関脇や北側のスペースにも植えられるなど、場所を選ばない点も大きな魅力です。
4. ハナミズキ
春になるとピンクや白の可憐な花を咲かせる「ハナミズキ」は、見る人の心を明るくしてくれる華やかなシンボルツリーです。花の時期が終わっても、夏は緑、秋には紅葉、冬にはすっきりとした枝ぶりと、一年を通じて表情豊かな魅力を楽しめます。成長スピードはやや早めですが、樹形が整いやすく、美しい姿を保ちやすいのも嬉しいポイントですね。
まとめ
シンボルツリーは、家族や住まいに寄り添いながら時を重ねていく、かけがえのない存在となります。今回ご紹介したポイントを参考にしながら、暮らしに合った一本を選び、家づくりの仕上げとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
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著者:一級建築士 岸 弘