注文住宅を建てるなら、おしゃれできれいなオープンキッチンで料理や家族との団らんを楽しみたい。そのような憧れをお持ちの方も多いのではないでしょうか。オープンキッチンにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴が異なります。こちらの記事では、オープンキッチンのメリットとデメリットの対策法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

オープンキッチンとは？

オープンキッチンとは、壁の仕切りがなく、リビング・ダイニングとつながりのあるキッチンのことを指します。一体となった空間から開放的な広がりを感じられるところが特徴です。キッチンからリビングを見渡すことができて、家族や友人とコミュニケーションがとりやすいことも人気の理由と言えるでしょう。その他にも、壁で仕切られたキッチンはクローズドキッチン、腰壁やつり戸棚によってリビング・ダイニングと部分的に仕切られているものはセミオープンキッチンと呼ばれています。

オープンキッチンの種類

アイランド型

アイランドキッチンは、壁に接する面がなく、海の中の島のように部屋の中央に配置されたキッチンです。アイランドキッチンは回遊性のある動線で、キッチンの通路ですれ違う必要がないので、複数人で作業するのに向いています。例えば、開放感のあるキッチンで子どもと一緒に料理やお菓子作りをしたり、友人を招いた際に食事の準備をしながら会話を楽しむことができます。設置には広いスペースが必要となるので、キッチンにゆとりを持たせたプランニングを心がけましょう。

ペニンシュラ型

ペニンシュラは、半島という意味です。ペニンシュラキッチンとは、壁にキッチンの片側が接しているタイプのキッチンを指します。アイランド型ほど広いスペースを必要としないというメリットがあります。おしゃれでありながらコンパクトなキッチンにしたいとお考えの方には、オープンキッチンと壁付けキッチンのよいところを併せ持つペンシュラキッチンがおすすめです。また、ペンシュラキッチンは小さなお子さんのいるご家庭にとっても使いやすいキッチンと言えます。出入り口が一箇所なのでベビーゲートなどを設ければ、子どもの出入りが制限され、落ち着いて料理ができるでしょう。

L型

L型キッチンとは、コンロとシンクが90度で向かい合うように設計され、レイアアウトがL字になっているキッチンのことです。コンロとシンクの距離が近いので、別々の作業を同時に行うことに適しています。L字の角になっている部分を作業スペースに当てられるので、カウンターを広々と使って料理ができるのも嬉しいポイントです。料理が好きな方や本格的な料理に挑戦したい方、大人数の料理を作る必要がある方などにおすすめのキッチンです。

オープンキッチンのメリット

オープンキッチンはリビングやダイニングと一体化した、伸びやかで開放的な空間が魅力です。また、キッチンカウンターも色や形のさまざまなバリエーションがありデザイン性が高いので、こだわりのキッチンを設置するだけで、部屋全体がおしゃれな空間になります。そして、料理をしている時に家族や友人とコミュニケーションがとりやすいのも、オープンキッチンのメリットと言えるでしょう。料理をしながらリビングにいる子どもを見守ることが可能となり安心です。

オープンキッチンのデメリットと対策

オープンキッチンの設置を検討する際に、油はねや水はねが気になるという方もいらっしゃるかと思います。油はねについては、コンロの前方にガードをつけることで対策できます。水はねは、タッチレス水栓にしたり食洗機をつけることで、カウンターに水がかかることを軽減できます。いずれも設備の工夫によって改善するので、心配ないと言えるでしょう。

まとめ

オープンキッチンは、明るく開放的な場所で家族とのコミュニケーションをとりながら料理ができるので、料理を楽しめるキッチンであると言えそうです。形やデザインを様々にカスタムできるオープンキッチン。ぜひこの機会に、家族のライフスタイルにぴったりのキッチンを見つけてみてはいかがでしょうか。

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著者：一級建築士　岸 弘