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【実例5選】玄関ポーチとは? 役割と作る際に大切なポイントをご紹介

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おしゃれ玄関玄関ポーチ

玄関ポーチは、その家の第一印象を決める場所であり、日々の暮らしやすさに直結する場所でもあります。おしゃれな印象でありながら、機能的で使いやすい玄関ポーチを実現するには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか? 今回は、玄関ポーチの役割や作る際のポイントについてご紹介いたします。

玄関ポーチとは?

玄関ポーチとは?

玄関ポーチとは、玄関の前の屋根や庇のついた空間のことを指します。雨や日光を遮り、出入りしやすい環境を作ります。家や玄関ポーチの形にもよりますが、ちょっとしたスペースがあれば、傘立てや自転車、鉢植えなどを置くこともできます。玄関ポーチには、屋根があるだけのスッキリとしたものから、植栽やフェンス、照明にもこだわった、デザイン性の高いものまで、様々なバリエーションがあります。

玄関ポーチの役割

玄関ポーチの役割

・日差しや風雨による劣化を防ぐ

玄関ポーチの上にある屋根や庇には、強い日光や雨風が、直接ドアや玄関周りに当たらないように保護する役割があります。玄関に直射日光が当たり続けると、玄関内の温度が高くなってしまったり、紫外線による劣化で、ドアが開きにくくなってしまうことも。庇があることで、玄関の設備の劣化のスピードが抑えられ、メンテナンスの頻度も下がります。

・雨の日も出入りしやすい

日常生活の中で、玄関ポーチのメリットやありがたみを感じるのは、なんと言っても雨などの悪天候の日なのではないでしょうか。雨に濡れることなく傘を開閉したり、帰宅時には傘の雨粒を落とす場所となったり、屋根のおかげで、玄関をスムーズに出入りすることができます。その他にも、宅配便の荷物を一時的に置いたり、来訪者の応対をするなど、コンパクトなスペースでありながら、暮らしをちょっと快適にしてくれる場所として様々に活躍します。

・外観の印象がアップする

玄関ポーチは、家の“顔”とも言える場所。建物全体のデザインに調和したポーチを設けることで、外観の印象がグッと引き締まります。たとえば、モダンな住宅には直線的でシンプルなポーチ、ナチュラルな家には木目やタイルを使った温かみのあるデザインなど、ポーチ次第で住まいの第一印象は大きく変わります。おしゃれな玄関ポーチは、訪れる人だけでなく、毎日出入りする家族の気分も明るくしてくれる存在です。

玄関ポーチを作る際のポイント

玄関ポーチを作る際のポイント

・広さ

玄関ポーチは、家族みんなで出かけたり、大きめの買い物などの荷物を運んだり、宅配業者の対応をしたりと、複数の人が行き交う場所でもあるので、できるだけ広めの空間を確保しておきたいところ。ドアの構造が外開きの場合は、玄関ポーチの面積が狭すぎると、ドアの開閉のたびにぶつからないように気を遣う必要があり、使い勝手の悪さを感じてしまう可能性もあります。目安としては、2~3名の人が入れるくらいのスペースがあると、使いやすい空間となるでしょう。

・屋根や庇

玄関ポーチを覆う屋根は、小さすぎると日光や風雨を防ぎ切れない可能性があるので、雨に濡れずに出入りできるくらいの大きさがおすすめです。その他には、キレイな状態を保ちやすいかかどうかも大切なポイントです。家の外観のデザインやスタイルにもよりますが、ある程度傾斜のついた形の方が、ゴミも溜まりにくく掃除もしやすいでしょう。

・床材

玄関ポーチの床材は、住まいの雰囲気づくりに欠かせない要素のひとつです。素材によって印象や使い心地が変わるため、外観デザインや家族のライフスタイルに合わせて選びましょう。たとえば石目調のタイルは上質感があり、デザインの幅も豊富。汚れにも強くお手入れしやすいのが魅力です。一方で、モルタル仕上げにすると、シンプルで洗練された印象に。あえてラフさを残すことで、無骨なかっこよさを引き立てることもできます。

・照明

夜の安全性とデザイン性を両立させるのが玄関ポーチの照明です。センサーライトを設置すれば、帰宅時に自動で点灯して便利な上に防犯性もアップします。ダウンライトや間接照明を取り入れれば、柔らかな光で玄関まわりをスタイリッシュに演出。照明の配置や明るさのバランスを工夫することで、日中とは違った表情を持つ夜の外観美を楽しめます。

・ドア

玄関ポーチとドアの相性も、住まいの印象を大きく左右します。ドアの種類には、開き戸と引き戸があり、スペースや生活動線に合わせて選ぶのがポイントです。引き戸は出入りがスムーズで、和モダンな外観とも好相性。窓付きのドアは採光性に優れ、昼間でも明るい玄関を演出できます。一方、窓無しのドアは重厚感があり、防犯面でも安心。デザイン性と機能性をバランスよく考慮して選びましょう。

おしゃれな玄関ポーチアイデア実例5選

・重厚感漂うモダンな玄関ポーチ

重厚感漂うモダンな玄関ポーチ

高級感のあるダークトーンのタイルに、直線的なデザインが映えるモダンな玄関ポーチ。しっかりとした屋根のある空間が確保され、雨の日の出入りも安心です。木目調の軒天が外壁のネイビーと美しく調和し、落ち着きのあるスタイリッシュな印象に仕上がっています。ミニマルながらも上質感を漂わせ、住まいの品格を高めてくれるデザインです。

・長いアプローチが特徴のシックな玄関ポーチ

長いアプローチが特徴のシックな玄関ポーチ

こちらの玄関ポーチは、長いアプローチが印象的な、シックで洗練されたデザインです。奥行きを活かした配置により、訪れる人に「これから家に入る」という特別な時間を感じさせてくれます。外壁や床材はグレーを基調としたトーンでまとめられており、落ち着いた雰囲気の中にも上質さを感じられる空間に。ゆるやかな段差や広めのポーチスペースは、家族全員が安心して出入りできる実用性にも優れています。

・外観のアクセントにした玄関ポーチ

外観のアクセントにした玄関ポーチ

住宅全体の外観を引き立てるアクセントとして設計された個性的な玄関ポーチ。斜めにせり出した屋根や異素材の組み合わせが目を引き、見る人の印象に残るデザインです。ポーチそのものが建物の「魅せ場」となっており、ただの出入口ではなく、住まいのアイコン的存在となっています。機能性だけでなく、“見せる建築”としての魅力を最大限に引き出した設計で、自分らしい家づくりを目指す方にぴったりのデザインと言えそうです。

・趣を感じる和モダンな玄関ポーチ

趣を感じる和モダンな玄関ポーチ

格子の目隠しや天然石を使ったアプローチが、和の趣を感じさせる落ち着いた玄関ポーチ。木材の質感や庇の深さなど、日本建築の美しさを取り入れながら、モダンなデザインにまとめています。光と影のコントラストが美しく、時間帯によって異なる表情を楽しめるのも魅力。世代を超えて愛される落ち着きと品格を備えており、来客にも安心感を与える空間です。和モダンスタイルを求める方におすすめのデザインです。

・温かみのあるナチュラルモダンな玄関ポーチ

温かみのあるナチュラルモダンな玄関ポーチ

白を基調としたやさしい色合いが、家全体に温かみを与えるナチュラルモダンな玄関ポーチ。タイルはベージュ系で明るく、壁を切り取ったような玄関ポーチスペースには木材が貼られ、やわらかな印象を演出します。玄関前のスペースも広くとられており、雨の日でも落ち着いて出入りが可能。見た目のやさしさだけでなく、機能面や家事動線にも配慮された実例です。

まとめ

玄関ポーチは、その家の印象を決める場所なので、デザインにもこだわっておしゃれな空間にしたいものです。また、少しの工夫で玄関ポーチの実用性も向上させると、毎日の生活がよりスムーズで快適なものになるでしょう。ぜひ、玄関ポーチにも着目した家づくりをしてみてはいかがでしょうか。デザイン性と実用性を両立した住まいをお考えであれば、一度専門家へご相談ください。

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著者:一級建築士 岸 弘

           

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