料理が好きな人にとってはもちろん、そうでない人にとってもキッチンへのこだわりはとても重要です。毎日の食事が家族の生活の彩りにつながります。食事をつくることは家族の幸せをつくること。だからこそ、お手入れのしやすさといった実用の面だけでなく、おしゃれさや居心地の良さの面からもキッチンにこだわりたいところ。今回は、家族の集まるキッチンのデザインについてご紹介していきます。

1.家族と向かい合えるキッチン

カフェのようなキッチンカウンターに自然と家族が集まるキッチン。カウンターはダイニングとしてはもちろん、ちょっとしたワークスペースとしても大活躍です。料理をしながらお子さんの宿題をみたり、家族と向かい合って過ごしたり。明るい無垢の木材に囲まれ、カフェのようなリラックス空間で家族の会話が弾むキッチンです。

2.パントリーに隠れた個性が光るキッチン

清潔感と開放感があふれるキッチン。広々とした作業スペースは、お料理も掃除も捗りそうです。白で統一されたキッチンに隣接するパントリーに一歩入ると今度は鮮やかなブルーが目に飛び込んできます。

よく見るとパントリーの入り口がアーチ状のデザインになっているのもさりげなくおしゃれですね。こちらの入り口のデザインとブルーのカラーはお施主様のこだわりなのだそう。パントリーはお客様からは見えません。ですが、好きを詰め込んだ空間で作った料理は家族を笑顔にしてくれるでしょう。

3.木の温もりと自然光で爽やかなキッチン

白を基調に温かい色合いの木材がアクセントとなったキッチン。ベースカラーの白が木の温もりを際立たせ、明るくナチュラルな印象がありますね。しかし、明るい印象があるのには、もう１つ秘密があります。

実は、こちらのお宅はリビング側に吹き抜けがあり、そこから降り注ぐ自然光がキッチンにまで届く設計になっています。木の温もりと自然光に包まれた爽やかな空間で心まで温まりそうなキッチンです。

キッチンは料理をするだけの場所ではありません。キッチンでつくられる食事が、家族の健康と笑顔をつくり、幸せな思い出をつくります。ぜひ、毎日を彩るこだわりのキッチンづくりのご参考にしてください。

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著者：一級建築士　岸 弘