リビングに吹き抜けがあると、明るく開放的な空間が実現します。吹き抜けにすることで、太陽の光をしっかり1階まで取り込むことができたり、天井が高いことにより効率のよい換気が期待できるので、風通しのよい空間となります。今回は、そんな吹き抜けのプランにはどのようなものがあるのかや、おしゃれな空間にするためのポイントについてお伝えしていきます。

1.吹き抜けからの光が溢れるおしゃれなリビング

吹き抜けのハイサイドライトからの採光はもちろんのこと、リビングの大開口の窓や階段がスケルトン階段となっていることで、自然光が溢れるおしゃれな雰囲気のリビング。天井や壁、手すりの白さが、より一層リビングの明るさを引き立てていますね。こちらの吹き抜けは、2階部分にネットを張っているのが特徴。ネットを張って転落を防止することで、2階に相当するスペースの一部を有効に使うこともできます。吹き抜けから階下の様子を感じながら、のんびりと読書を楽しむ場所としてもよいかもしれません

2.デザイン性と機能性を両立した吹き抜けのシーリングファン

リビングの真ん中に吊り下げられたハンモックが遊び心をくすぐるこちらのリビングダイニング。ベンチチェアの置かれたリビング側は、天井が高く開放的な吹き抜け空間となっていますね。そしてその天井には、スタイリッシュなシーリングファンが設置されています。シーリングファンは、部屋の上と下の空気をかき混ぜて部屋の温度を均一にしてくれる機能があります。おしゃれなインテリアとしての魅力だけでなく、冷暖房の効率を上げてくれるので、電気代の節約にもつながります。

3.杉丸太の梁と吹き抜けのコントラストが印象的なリビング

立派な杉丸太の梁が、一際目を引く広々としたリビング。こちらの事例も、ハイサイドライトや大開口の窓があるので、家の中に自然光をたくさん取り込むことができます。重厚な印象のブラウンを基調としながらも、吹き抜けがあることで明るく開放的でダイナミックな空間が広がります。木の質感の温かみと吹き抜けからの光や風などの自然の両方を感じられるリビングは、心の落ち着く極上のリラックス空間となりそうですね。

今回は、おしゃれな吹き抜けリビングについて、事例とともにご紹介いたしました。光や風を取り込み、開放的で家族のコミュニケーションが取りやすい空間を実現できるところが、吹き抜けの魅力といえるのではないでしょうか。シーリングファンやネットを取り入れることで、吹き抜けの不安な点も解消できるかもしれません。この機会にぜひ、理想の吹き抜けリビングについて考えてみてはいかがでしょうか。

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著者：一級建築士　岸 弘