リビングとダイニング、どう分ける?LDKの間取りで失敗しないためのポイント解説
コラム

家づくりを考えるとき、「リビングとダイニングをどうレイアウトするか」は大きな悩みどころです。
家族の暮らし方によって使いやすい空間を考える必要がありますが、今回はリビングとダイニングの役割を整理し、代表的なレイアウトと失敗を防ぐためのポイントをわかりやすく解説します。
目次:
リビングとダイニングの役割とは?

リビングは家族や来客が集まってくつろぐ空間、ダイニングは食事を楽しむ場として機能します。
リビングではテレビを見たり会話をしたりと、リラックスした時間を過ごすことが中心。一方でダイニングは家族がそろって食卓を囲む場所であり、毎日の生活リズムをつくる大切な拠点です。
近年は「仕切りの無いリビングダイニング空間」が主流になっていますが、どちらの機能を優先させるかによって家具の配置や動線計画が変わります。
リビングダイニングの3つの間取りレイアウト
一体型

リビングとダイニングをひとつの大きな空間のなかで配置するレイアウトです。開放感があり、家族がどこにいても自然にコミュニケーションがとれるのが魅力。特に小さな子どもがいる家庭では、料理をしながら子どもの様子を見守れる安心感もあります。
広さに余裕がないと生活感が出やすい部分もあるので、ソファやダイニングテーブルのサイズを早めに想定して、動線をシミュレーションしておくことが大切です。
L字型

リビングとダイニングをL字に配置するレイアウトは、適度に空間を分けつつも一体感を残せるのが特徴です。
食事のスペースとくつろぎのスペースを自然に区切れるため、生活のオン・オフを切り替えやすいのがメリット。家具の配置もしやすく、来客があっても生活感を隠しやすい点も人気です。
一方で、敷地や建物の形状によっては取り入れにくい場合もあるため、設計段階で施工会社と相談してプランニングする必要があります。
DK+リビング

「ダイニングキッチン(DK)」と「リビング」を分けるレイアウトです。
ダイニングキッチンは料理や食事に集中でき、リビングは家族の憩いの場として役割を分けられるのが大きなメリット。生活動線も整理しやすく、キッチンまわりの生活感を抑えられる点も魅力です。
壁や仕切りを設けることで空間ごとの用途が明確になり、家族の過ごし方に合わせた使い分けができます。どこを家族の中心にするかを考えることで、この間取りの良さを最大限に活かせるでしょう。
失敗しないLDKの間取りを考える際のポイント

家具配置を先にイメージする
間取り図だけでは、リビングやダイニングの広さの感覚をつかみにくいものです。
実際に置きたいソファやダイニングテーブルのサイズを考え、それがスムーズな動線を妨げないかを確認することが大切です。
動線が確保できないと、毎日の生活にストレスを感じることになるので注意しましょう。図面を見ながら家具の寸法をメモして配置をシミュレーションしてみると、暮らしのイメージが具体化できます。
採光と風通しを意識する
LDKは家族が長く過ごす空間なので、日当たりや風通しは快適性を大きく左右します。リビングとダイニングの配置によっては、十分に日が当たらない空間ができてしまう可能性も。
また、土地の方角によって特性があるので風通しや日当たりのシミュレーションを行うことも大切です。窓の位置や大きさを早い段階で検討し、季節を通して快適に過ごせるように工夫しましょう。
生活動線をシンプルにする
キッチンからダイニング、ダイニングからリビングへと移動する動線がスムーズであることは、家事効率にもつながります。
特に子育て世帯では、子どもの様子を見守りながら家事ができるかどうかが大きなポイント。複雑な動線にならないよう、キッチンを中心に回遊できるプランや直線的な配置を意識すると暮らしやすさが格段に向上します。
まとめ
リビングとダイニングの間取りは、家族のライフスタイルを映す大切な要素です。どのレイアウトのタイプを選ぶかは、それぞれの家庭の暮らし方や優先したいポイントによって異なります。
家づくりの際は、間取りのメリットと注意点をしっかり比較し、家族に合ったリビングダイニングの形を見つけましょう。
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著者:一級建築士 岸 弘