憧れの別荘ライフを、自宅で叶えよう
コラム
皆さん、「別荘」という響きにどんなイメージをお持ちでしょうか。豊かな自然にあふれた立地で鳥のさえずりや、木々の匂い、または潮の香りを感じたりしながら、とにかく優雅な時間が過ごせるバカンスと言うイメージがあると思います。そして、「憧れ」や「贅沢」という言葉が思い浮かんできそうですが、それには皆さんの中に、別荘と言うのは自宅があってこその別荘だという固定概念があるからではないでしょうか。そういった固定概念を取り払って、思い切って自宅を別荘にいるかのような気持ちになるように作ってみてはいかがでしょうか。立地や周辺環境を活かした空間づくりが出来れば、憧れの別荘で暮らすことが叶うかもしれません。
1.立地を活かして窓から存分に木を眺める
家の周りに森のような、たくさんの木に囲まれた素晴らしい立地です。この立地を活かして、窓から存分に木を眺められるような仕掛けが沢山あります。LDKにはいろんな形に切り取られた窓から、様々な木の表情の変化を見ることが出来ます。キッチンの向こう側にダイニング、そして和室と続くのですが、キッチンに立った状態で和室の窓から窓の外の木々が眺められるので、ゆったりと気持ちよく作業が出来そうです。また、リビング上部に吹抜けがあり、その吹抜け上部にも窓が付けられていて、リビングに明るい光を取り込んでいるのですが、同時に、二階に上がった時にまるで額縁のように外の木々が眺められるという訳です。
2.木漏れ日のような優しい光がリビングに降りそそぐ吹き抜け
次にご紹介するのは、モダンさとナチュラルさのバランスが丁度いい「ハンモックの家」です。リビングの上部に吹抜けが設置されており、その窓には緑のテキスタイルが掛かっています。このテキスタイルを通して部屋の中に入ってくる太陽の光は、さながら木漏れ日のような優しい光となってリビングをほんわりと明るく照らしてくれます。天井に木が使われているのも、ナチュラルさを感じますね。
最近はハンモックを家の中に取り入れる事例も増えてきましたが、リゾートにおける定番アイテムもハンモックですよね。木をたっぷり使ったナチュラルなインテリアと、幅広の明るい色味のフローリングを使ったリビングの中で、大きな窓から入ってくる光をハンモックに揺られながら感じたら、極上のリゾート気分が味わえるのではないでしょうか。
3.森の中を歩いているような家
こちらも素晴らしい自然に囲まれた立地で、その環境を存分に取り込んだ別荘のような家が完成しました。木をたっぷり使った内装と家具は、目をつぶっていたら木の香りで森の中にいるようです。そして計算されつくされた窓と家具の配置は、立っていても、座っていても山の緑が目に飛び込んできて、森の中を歩いているような気持ちになれるでしょう。
今回は自宅なのに別荘やリゾートのように暮らせる家をご紹介しました。どの家も環境を十分にいかしつつ、その家ならではのオリジナルなこだわりも随所に感じる事例ばかりでした。本物の自然を上手に取り込みつつも、家の内部の快適さは損なわないような工夫がされています。実際に別荘を持つことは出来なくても、自宅を別荘のような雰囲気に仕上げることは可能だという事がお分かりいただけたと思います。あなたも、理想の素敵な別荘のコンセプトを考えてみませんか。
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著者:一級建築士 岸 弘